メジロは野生の個体を見てみると冬でもたくましく生きていることがわかります。
そのため、寒さに強いのかと思いますが、そうでもありません。
どちらかと言うと温かい気候を好みます。
自然界では辛抱強く耐えているのですね。
では、室内で飼育する時、冬はどのような対策をしたら良いでしょう。
冬の間もメジロにとって快適な飼育を
極寒の地で生きている生き物は寒さに強いと言えますが、その他の地域にいきているものは、そうでもありませんよね。
身を寄せ合う、脂肪をためる、毛皮を厚くする、冬眠をするなどの対策で自然界の生き物は冬を耐えてきました。
人もそうやって耐え、知恵を得て服や暖房の発明で今日も暖かく過ごすことができます。
渡り鳥は自らの好む気候に合わせて移動をします。
メジロなどの小鳥は冬羽に生え換わらせるなどで寒さをしのぎますが、やはり温かい方を好みます。
冬には保温が肝心
羽を膨らませて縮こまっている姿は、丸っこくて可愛く見えますが、寒いというサインです。
昼間は日当たりの良い所にケージを置いといて良いのですが、日が陰ってくると当然寒くなってきます。
窓が近いなら尚更、寒さが強まります。
夜はそういった窓際や、すきま風が入って来そうな場所は避けましょう。
ケージの下に断熱材や保温マットを敷く、ペット用のヒーターや保温ライトを使う、ケージをビニールやエアパッキン(プチプチ)で覆うなどの方法があります。
ヒーターやライトは昼間でも当てすぎたり、夜も当てたりすると、かえって体調不良を引き起こします。
昼間に寒がっていたら当てて、夜になったら布などで蛍光灯などの光を遮るようにしてあげましょう。
ビニールやエアパッキンを被せる場合は、全てを覆うのではなくて、通気口のための穴や隙間を残しておくようにしましょう。
メジロの飼育の前に注意点を
まず、現在は鳥獣保護法の関係で、全ての野鳥を愛玩動物、ペットとして飼育することを禁止しています。
禁止される以前から飼育していたら、飼養登録票を更新し続ければ引き続き飼育することが可能です。
禁止されてからは、国外から輸入されてきたメジロの飼育が可能です。
これには輸入証明書が必要ですが、飼養登録は必要ありません。
中国からのヒメメジロ、アフリカからのアフリカヤマメジロとキイロメジロが輸入されてきたメジロにあたります。
ただし、ヒメメジロは2002年から中国で輸出が禁止されているのと、鳥インフルエンザの関係で輸入が禁止されているために、現在では入手不可能です。
まとめ
自然ではたくましく見えても、その姿形の見た目通りにか弱い生き物です。
急激な温度変化からも悪影響があります。
季節に合わせた温度変化は必要ですが、程良い所で一定に保つのが良いでしょう。
よく様子を見て長生きできるようにしてあげて下さい。