メジロは美しい鳴き声をもつ日本の鳥として古くから飼われ、江戸時代には飼っているメジロの鳴き声を競わせる催しもあったそうです。

現代においても「鳴き合わせ会」が存在し、風情ある伝統を受け継いでいます。

ただ本来は雅な世界であったはずですが、より優秀な成績のために乱獲などを引き起こす要因ともなりました。

ここでは、メジロの鳴き声による大会についてご紹介します。

メジロ 鳴き声 大会

鳴き合わせ会とは

道楽または風情をたのしむ催しの「鳴き合わせ会」は、現在も西日本を中心におこなわれています。

内容はメジロの声の美しさと規定時間に何回鳴くかを競うものです。

3分間などの設定時間に700~800回鳴く鳥は上位に入り、優秀なメジロは高額で取引される対象となります。

乱獲による規制

もともと愛玩動物として、家庭で飼われていた経緯はありますが、少しでも優秀なメジロを入手しようと、違法なカスミ網による乱獲が横行しました。

そのため、大会に必要なオスだけを残し、網にかかったメスの処分や他の鳥の混獲という状態が発生します。

これを防ぐために現在は鳥獣保護法により、国内の捕獲と飼育を全面的に禁止しています。

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現在大会にでているメジロは?

保護法の施行により、国内においての捕獲と飼育は禁止されています。

では現在大会にでているメジロはどのようなものでしょうか。

これは、法の施行以前に飼われていたメジロか、中国から輸入された亜種のヒメメジロがでています。

保護法による罰則

鳥獣保護法を守らなかった場合には、どのような罰則があるのでしょう。

許可なくメジロを捕獲したときには、1年以下の懲役または100万円以下の罰金となり、飼育の場合は6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金となります。

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まとめ

ここまで、メジロの鳴き声による大会について見てきました。

生き物と触れ合いたい、愛でていたいという感情は大切ですが、そこに欲や計算がはいると難しい問題になりますね。

愛玩動物として一般の家庭で飼うことができたメジロも、欲の行動で結局は飼えないことになってしまったのですから。

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