道端などの地面に雛が落ちていた!
助けなきゃ!
という精神はとても良いのですが、自然界からするとルール違反になってしまうことがあります。
育て方を知る前に、見極め方を学びましょう。
巣立ち前の雛か、巣立ち後の雛かなどで対応が変わる
親鳥よりも小さく、羽毛が全体に生えそろってなくて地肌が見えていて、足の力が不十分でしっかり立てず、目が開いていないこともあるのが巣立ち前の雛です。
親鳥と同じか少し小さく見える、羽毛は生えそろっているようだが上手に飛べていない、あるいは飛び立つ様子がない雛は巣立ち後と考えて良いでしょう。
大体の雛は元の場所に返しましょう
巣立ち前に見えたら、まず、巣を探しましょう。
見つけられたら、できるだけすぐ返してあげて下さい。
見つけられなかったら、近くの安定できそうな木の枝や茂みに移動させましょう。
雛の鳴き声を頼りに親鳥が見つけるので心配しなくても大丈夫です。
またはお椀形の小さいプラスチック容器かカップ麺の容器で仮の巣を作っても良いでしょう。
巣立ち間近のようなら、その場で親鳥が餌を与えることがあるので、うかつに手を出さない方が良いです。
巣立ち後に見え、元気そうなら、こちらから手助けする必要はありません。
飛ぶための練習をしているのです。
親鳥が見守っているので、そっと離れましょう。
保護してからの雛の育て方
巣に返しても、またすぐに落ちてしまう、いくら待っても親鳥が来ない、ケガをしているようだ、弱っているなどの状況なら保護しても良いでしょう。
ただし、事前か事後すぐに都道府県の役所か動物病院に連絡して相談する必要があります。
指示と許可がもらえてから、初めて育てることができます。
巣箱はカゴではなく、先程上げたプラスチックケースやカップ麺の容器の他、小さめのダンボール箱でも良いでしょう。
ただし、底に何も敷いていないと足を痛めてしまう恐れがあるので、藁が一番なのですが、新聞紙やティッシュなどを小さく切り裂いたものを厚めに敷いておきます。
続いて重要なのが保温です。
巣立ち前の裸も同然な雛はそのままだと凍えてしまいます。
ペットボトルにお湯を入れてタオルで包み、巣箱の中に入れる方法と、裸電球のスタンドがあれば、巣箱の上に布やタオルをかけて、更にその上から光を照射する方法があります。
カイロ、ホットカーペット、コタツなどは暑すぎたり酸欠を招いたりするので避けておきましょう。
人の手で暖める方法は逆効果です。
鳥の体温は人のそれより高いので、反対に雛の熱を奪ってしまうことになるからです。
環境が整ったら、日中は一時間おきくらいの間隔で餌を与えた方が良いのですが、どれだけ成長しているかで餌が変わってくるので、細かいことは獣医師に相談すると良いでしょう。
巣立ち前の雛には柔らかい幼虫や小さい虫、または三分から五分のすり餌に果汁などを練り込んだものが良いです。
巣立ち後の雛には、同じくすり餌か、果物、木の実、幼虫、昆虫といった植物性のものと動物性のものを半々で与えるのが最適です。
まとめ
特別な理由で繁殖させている意外では、メジロの雛を育てる機会はまずないでしょう。
あるとすれば、輸入もののメジロが卵を産んだなどでしょうか。
外で落ちている雛を見かけても、手を出す前に雛と周りの状況を確認しましょう。
どうしても育てる結果になり、ちゃんと育ったのなら、辛いことですが必ず自然へと送り返してあげましょう。