メジロという鳥の姿は多くの方がすぐにイメージできるでしょう。
名前にもなっているように目元の白い輪模様が特徴的ですね。
仲睦まじいことでも知られていますが、どのような鳴き声を発するのかご存知でしょうか。
「鳴き合わせ会」と呼ばれ、鳴き声の回数を競わせる風習も日本には古くからありました。
ここでは、美しい姿と鳴き声をもつメジロについてご紹介します。
春を感じさせる美しい鳥
全長11cmほどで鳥の中でも小さな部類にはいります。
渡り鳥ではありませんが、その黄緑色の身体は、春に咲き始める花との相性も良く、春の訪れを感じさせる鳥です。
同じように春を感じさせる鳥、ウグイスと繁殖時期が似ているため間違えられるケースもありますが、鳴き声は明らかに異なります。
メジロの生態と鳴き声
日本全域に分布しており、森の中から街中の各所で目にすることができます。
基本的に何でも食べる雑食性ですが、春から夏にかけては花の蜜や果実を好んで食べます。
野性に生息しているメジロの寿命は3年~4年が一般的です。
鳥の鳴き声には、性別に関係なく仲間とのコミュニケーションや警告音として発する「地鳴き」と求愛行動や縄張りを主張する「さえずり鳴き」があります。
メジロの場合は、地鳴きは「チー、チー」と表現され、「キュルキュル」「ピーチュルチー」とあらわされるのが、さえずり鳴きです。
ウグイスと勘違い?
ウグイスの「ホーホケキョ」を耳にして、季節を感じる方も多いでしょう。
これは、縄張りの主張と繁殖期にメスへアピールしているオスだけの鳴き声です。
身体の大きさや繁殖などの行動時期が重なるため、森林などで見かけるメジロをウグイスと勘違いする場合が多いようです。
ウグイスは警戒心が強いため、人前には滅多にでることはありません。
目にした鳥が鮮やかな黄緑色の場合は、ウグイスではなくメジロといえるでしょう。
まとめ
ここまで、美しい姿と鳴き声をもつメジロについて紹介しました。
古くから親しまれてきたメジロの鳴き声ですが、姿は勘違いされているケースが多いようです。
夫婦で寄り添う姿や梅の花と一緒の絵は美しい限りです。
機会があれば耳を澄ませ、姿を見つけてくださいね。