身体がとっても小さくて、目の周りが白いことで有名な野鳥「メジロ」を知っていますか?
メジロは都心でも見かける事が出来、とても身近な野鳥なのです。
今まで意識しなかった方でも、一度はその姿や鳴き声を聞いた事があるはずです。
そんなメジロですが、子育てにはとても繊細で子育て中の親鳥は雛が産まれてからも完全に巣立ちするまで雛の元から離れません。
今回は、そんなメジロの雛の成長について親鳥の行動とともに詳しくご紹介します。
どんな風に成長していくのでしょうか。
メジロの雛の成長について
まず、メジロは卵を一度に2~4個産みます。
そして、卵から孵化して巣立つまでなんと、約10日~14日間程だと言います。
とても早いスピードで成長するメジロの雛鳥にはとてもびっくりします。
孵化したての雛鳥は、まだ目も空いておらずその見た目もダチョウみたいで可愛い!とは言えないでしょう。
孵化から一週間くらいすると、目も空いて餌を親鳥から貰う為にクチバシもよく開くようになります。
巣の上部に顔を出して親鳥に餌をせがむ様子が外からでも見えるようになるのはこの時期です。
そして孵化から12日程立つと、全身に毛が少しずつ生えてきて、少しは鳥らしくなります。
13日程立つと、1日単位で毛がどんどん生えてきて、みるみるうちに親鳥と同じような容姿になります。
成長の早さにびっくりしているうちに、雛は巣立ちます。
この時はまだメジロの特徴とも言える白いアイラインは無く、目元は黒いままです。
雛鳥か親鳥かの見分けが付く時期です。
巣立った後は、親鳥に飛び方や餌の取り方など生きる術を学んでいきます。
しかし、すぐに飛べるようになる訳ではなく、親鳥に教わりながら少しずつ学んでいくのです。
この時に、他の動物から身を守るという術も学びます。
周りにはメジロよりも大きい大敵が多く存在し、生き残る雛と、そうでない雛との分かれ目となるのです。
完全に飛べるようになり、独り立ちすると雛も立派なメジロとなり、その後は集団で行動したり、新しく家族を作ったりして一緒に過ごすのです。
このようにメジロの雛の成長はとても早く、人間の私たちにはとても考えられないような親鳥の苦労も見えてくるでしょう。
雛鳥も生きる事に懸命だと思いますが、それ以上に親鳥は雛を一人前にすべく、全力で子育てするのです。
メジロの雛鳥は、一日に何度も餌を食べるため、一日中餌を探しては与え…素晴らしい行動ですよね。
まとめ
もしメジロの巣を見つけたら、そっと観察してみてはいかがでしょうか?
あっという間に雛鳥は大きく成長し、立派になっていることでしょう。