「ホーホケキョ」の鳴き声で知られるウグイスは、春を告げる鳥としても有名ですね。

梅の花にウグイスの絵も同じように季節感を伝えるものではありますが、実際と申しますか現実とは異なります。

これは、あくまでも日本の風情をあらわすものであり、突き詰めるのは野暮というものでしょう。

実際に梅の花に止まり、蜜を吸うのはメジロです。

メジロとウグイス、よく混同されているのですが、この理由はなぜでしょうか。

ここでは、両者の混同についてご紹介します。

メジロ ウグイス 混同

メジロとウグイスの特徴と生態

体長11cm~12cmほどで黄緑色の身体を持つのがメジロです。

名前の由来となっている、目の周りの白いアイリング(輪模様)が特徴的です。

雑食性ですが、夏場は主に花の蜜や果汁を好んで食べ、冬は昆虫類を捕食します。

群れで行動し、街中など人がいる場所でも見ることができる。

ウグイスは体長16cm~18cmほどの大きさで、体色は茶褐色や灰褐色、オリーブ色などであらわされ、落ち着いた色合いを持ちます。

メジロと同じように雑食性ですが、夏場は昆虫を主に捕食し、冬には木の実などの植物を食べます。

とでも警戒心が強いため、森林や藪などで行動し、街中で姿を目撃することは稀です。

鳴き声とかさなる姿が混同の理由?

ともに美しい鳴き声を持ち、メジロは「鳴き合わせ会」でウグイスは「日本三鳴鳥」のひとつとして、昔から飼育され愛でられてきました。

それでは混同するくらいですから、2つの種類の姿や行動習慣は似ているのでしょうか。

ここからは、それぞれの特徴にふれ、混同される理由について見ていきましょう。

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混同される理由とは

身体の大きさや色の違い、街中で見られる見られないの差があるのに、混同される理由はなぜでしょうか。

メジロもウグイスも春の始まりから、繁殖などさまざまな行動をおこないます。

メジロは警戒心が低いため、梅の花の蜜を吸いに姿をあらわします。

このとき、警戒心が強いウグイスは通る声で鳴きはしますが姿を見せないため、ウグイスの声と姿の見えるメジロが重なり、混同される理由とされています。

まとめ

ここまで、メジロとウグイスの混同について紹介しました。

明らかにことなる種類の鳥が、混同される理由をお伝えしました。

日本画や花札の絵には「梅と鶯」が描かれています。

たしかに現実とはちがいますが、先にも述べたように日本の風情や情緒として捉えたいものですね。

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