可愛い鳴き声で春を告げると言われている、日本では古くから分布し、生息しているメジロをご存知でしょうか。
メジロは、他の野鳥とは少し違った巣作りをすることで、愛好家には人気の鳥です。
どんな巣作りをするのか、そしてヒナが巣立つ時期はいつになるのかをまとめていきたいと思います。
巣作りと、巣立ち
4月頃から庭先でも見かけることが多くなるメジロは、繁殖の時期が5月~7月と少し長く、その頃から木々の間を飛び回る姿を目にすることが多くなります。
餌台を置いている家庭ならば、その台に乗って餌を啄む可愛らしい姿を見ることが出来ます。
そんなメジロですが、巣の作り方が他の野鳥とは少し違います。
一番想像できる巣の作り方だと、高い木の上に、丸い形の巣を作り、真ん中に凹みを付けることで卵を産んで育てますが、メジロは少し違います。
メジロの巣はどんな形なのか
5月~7月に繁殖期を迎えるメジロがまず初めに取り掛かることは、巣作りです。
その巣は、木の低めの所に作ります。
枝と枝の間に、細いビニールや糸のようなものを使って固定し、周りは保湿保温のために苔を使ったり、草を敷いたりしながら作ります。
メジロは綺麗好きなので、巣の中も綺麗に保たれています。
餌を食べさせた後は、顔を突っ込んで汚れを外に出したりなど、清潔にヒナを育てれるようにしています。
枝と枝の間に作られた巣は、直径にして4cmほど。
深さは約5cmのものになります。
他の野鳥と違って、ただの丸い形にするのではなく、籠のような深めに作り上げます。
巣作りの素材はいろいろありますが、住宅街だとビニールの紐や枯草、芝生などを使います。
メジロの巣立ちはいつなのか
メジロの産卵は、1日に1個卵を産み、産卵数は4~5個ほどです。
すべての産卵が終わった後、包卵するのですが、その日数は11~12日ほど。
その期間を経て孵化し、その後11~12日という日数をかけて巣立ちます。
5月頃からの繁殖期から数えて、1か月ほどで産卵から孵化、巣立ちまで終えます。
しかし、まだそれだけでは飛ぶ準備が出来ていないのか、巣から出ても下に落ちてしまうことがあります。
そんな時に野生動物に見つかってしまうケースも少なくないようです。
さらに、猫やカラスによって巣が壊されてしまうこともあります。
ヒナが、巣立つ準備を迎えていない状態で、地面に落ちてしまうこともあります。
もし、それを見つけたら、早急に保護しなければいけません。
一番いいのは、親鳥が餌を与えやすいように巣に戻してやることなのですが、それが叶わない場合もあります。
その場合は、雨が当たらない場所に小さな箱を設置し、巣の形にしてやります。
そこにヒナを入れておけば、親鳥が餌を与えに来てくれるとは思います。
落ちてしまったヒナは弱っている状態なので、入れたらそっとしておきます。
ここ2日、メジロの雛の巣立ちで家中がワラワラしている🐥 pic.twitter.com/xL8rUMyW2G
— にゅい (@owl_mania) 2017年8月17日
まとめ
メジロの巣を観察するのもいいことですが、出来るだけ驚かさないようにしなければなりません。
カラスや猫から守ってやることも良いと思います。
可愛いヒナの成長した姿を見ながら、四季を満喫するのも素敵なことだと思います。