梅や桜が咲く春の頃、枝先にとまっている姿を見かけることが多くなりますが、さえずりはいまいちピンときません。

同じ頃に、文字通り草葉に隠れ潜んでいるウグイスのさえずりの方が目立っているくらいです。

メジロの本格的なさえずりはもうちょっと先の時期になるのです。

メジロ 時期 さえずり

メジロのさえずりと地鳴きの時期

メジロだけに限ったことではありませんが、繁殖期に入るとオスが縄張りを主張したりメスに求愛したりするために普段とは違った声で鳴きます。

よく通る長く複雑な鳴き声、これがさえずりと呼ばれています。

対して普段の声は地鳴きと呼ばれ、さえずりよりは短く単調な声が多く聞こえます。

メジロのさえずりはどの時期でどんな声?

メジロの繁殖期は春から夏、およそ3月から8月までになります。

その時期にオスが自己アピールで美しいさえずりを聞かせてくれます。

文字で表わすと、人によって表現は異なりますが、「チヨチヨチヨチヨ」、「チイチヨチイチヨチ」、「チチチヨチイ」、「チロロチイ」などと、複数のパターンを組み合わせてとても速く長く鳴きます。

有名な表現方法は「長兵衛、忠兵衛、長忠兵衛(ちょうべえ、ちゅうべえ、ちょうちゅうべえ)」ですね。

これは聞き做し(ききなし)といって、鳥獣の鳴き声を人間の言葉に当てはめた聞き方と表現方法になります。

長兵衛などとはかけ離れていて、どう頑張って聞いても「ちょう、ちゅう」意外はそう聞こえないのがほとんどですが、言葉遊びも兼ねた表現と言えるでしょう。

さえずりをじっくり聞いて、自分なりに聞き做しをしてみるのも良いかもしれませんね。

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それ以外の時期はどんな声?

「チイ」といった短く単純な声を、数秒間隔を開けて繰り返す鳴き声が多く聞こえます。

時には「ピリリリ」といった警戒音を発することもあります。

また、繁殖期以外でもさえずりが聞ける時があります。

繁殖期のさえずりは、ちょうどお昼時に多く聞こえますが、それ以外の時期だと、温かな日光が降り注ぐ快晴の朝、または夕方の爽やかな時間帯にさえずりが聞こえます。

天気が良ければ、時期に関係なく年中聞けることができるでしょう。

さえずりそうな時期、時間、天気であっても地鳴きしかしないメジロはメスと見てよいでしょう。

まとめ

秋から冬の間の朝、メジロのさえずりが聞こえてきたら、今日はよく晴れるのだろうと、天気の指針にしてみるのも良いですね。

さえずりをするのはオスだとわかるので、メジロの性別判定の目印になるのですが、地鳴きだと、慣れていないと少々難しいかもしれません。

オスの鳴き声は力強く、メスの鳴き声は控え目な印象があるので、聞き比べをしてみるのも一興なのではないでしょうか?

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