目の周りが白く縁どられていることからその名が付いたメジロをご存知でしょうか。
可愛らしく鳴きながら春を告げているメジロは昔から愛され続けていて、その姿を見たい、飼いたいと、捕獲したくなる声があるのも少なくないと思います。
そんな捕獲についてまとめてみたいと思います。
メジロは捕獲して良いものなのか
国内にいるメジロは、その可愛らしい姿からペットとして飼いたいと思うでしょう。
江戸時代からの日本では、その美しい声と可愛らしい姿を持つメジロは、古くから愛好家が多いことが特徴でした。
しかし、今の日本では捕獲をすることは禁止されています。
江戸時代からずっと続いていた愛好家たちの会も今ではありません。
今存在しているのは、バードウォッチングをしている捕獲などを一切しない会のみです。
なぜ、江戸時代からの愛好会が消えてしまったのかは、理由があります。
愛好会はなぜ消えてしまったのか
江戸時代から存在していたのは、鳴き声を競う活動をしていた「鳴き合わせ会」という会です。
その会は、とあるニュースによって公の元に晒されることになります。
この鳴き合わせ会のメンバー、男性22人(59歳~79歳)が、鳥獣類保護法違反の疑いで書類送検、摘発されました。
その男性たちは、違法に捕獲したメジロなどの野鳥を合計で286羽を許可を得ることなく捕獲、さらに飼育していました。
そのメンバーで一番多く捕獲していた羽数は、40羽でした。
報道されていた内容は、その22人の男性は、定期的に開催されている品評会に出場するため、より良いメジロを求めて捕獲を繰り返し行っていたそうです。
その繰り返しの捕獲を、自然保護の観点から摘発されたのです。
捕獲はなぜ禁止なのか
メジロは可愛い、囀りが綺麗など、人気がある鳥です。
しかし、野鳥本来の自然保護のため、人間という存在が無暗に自然界に入り込み、捕獲などで壊すことを防がねばなりません。
それに伴い、鳥獣保護法という法律があります。
それは、原則として野鳥を捕獲すること、狩猟することを禁止しています。
捕獲が認められる場合もあります。
それは、まず学術での研究に使用する場合。
そして、生活環境に関わるだろう被害の防止のためです。
この場合は、都道府県の知事や、環境大臣が許可をすれば捕獲することは認められます。
しかし、ペットとしての愛玩動物目的での捕獲に関しては、環境省が発表した基本指針に乗っ取り、密猟することを助長してしまうというおそれがあるため禁止となりました。
まとめ
可愛いからと乱獲を繰り返すことで、自然界に大きな影響を及ぼしてしまうかもしれません。
人間が自然界に無暗に手を出すことはいけないことだと思います。
適度な距離感を保ちつつ、野鳥と共存していくのがいいかもしれません。